傑作 愛のむきだし
皆さんこんにちは。最近は新しい映画がみる気になれなくて、過去に見た傑作たちを見ようと思い園子温監督の「愛のむきだし」を視聴しました。
二回目でしたが度肝を抜かれました。
どんな映画!!??
幼いころに母を亡くし、神父の父テツ(渡部篤郎)と二人暮らしのユウ(西島隆弘 AAA)。理想の女性”マリア”に巡り合うことを夢見ながら平和な日々を送っていた。しかしテツが妖艶なサオリに出会い生活は一変していく。
とあらすじを簡単に述べましたがあらすじで表現できるような映画じゃないのよ。もしわたしがジャンル分けをするなら、
変態宗教ロマンティックラブストーリー
でしょうか(笑)そんなものがこの世に存在するのかと思う方もいるかもしれませんがこれが存在するんですよ。
あり得ないくらいのエネルギー
何といってもこの映画のすごいところはエネルギーです。なんと時間は237分。映画二本分です。だがそんなの関係ありません、この映画は時間を感じさせないくらいのエネルギーにあふれています。
なんだかんだ論理的にどこがこういう理由で面白いとか、この映画にはこういう背景があって~とか言いながら映画を評価するのはもちろん一つのやり方ではあるしもちろん私も結構そういうのかっこよくて好きだしやりますけれども、この映画は感覚的に好きな映画です。皆さんもありますよね、とやかく言う前にあ、この映画タイプだわって思うこと。最近はあまり感じることはありませんが、この映画に出会ったときはもう衝撃でしたね。
何がいいのか
感覚的な話は置いといて、なにが好きなのかといいますとB級映画感満載なところですよね。盗撮をかっこよくやるとか、パンチらとか、運命の人に出会うと勃起するとか、精器ハサミでぶった切るとか。もう最高にふざけてるんですよね。もちろん、いい意味で。
そのうえしっかりとストーリ性がある。ゼロ協会とかいういかにもインチキな宗教団体が出てくるのもいいですよね。家族ごと取り込んでしまって洗脳してしまう。そこに取り込まれてしまったヨーコ(満島ひかり)を助けに行くユウ。
これは実話に基づいているそうで元の話は、「盗撮のカリスマと崇められた男性が、ある新興宗教にハマった妹を力ずくで奪い返し、脱退させた」という話です。もうこれを聞いただけでもすでに面白いしかっこいい。そこに園子温監督の手が加わってこの傑作が生まれたというわけ。
ゼロ協会の手口とか怪しい宗教団体とかの話は少し前はニュースとかテレビ番組でも取り上げられていてタイムリーだったのかもしれませんね。
こんな終止ふざけた映画なのに最後とかはもう泣きそうになりました(笑)君に読む物語の最後を思い出しました。結局は”愛の力”が勝つということです。KANさんも言ってました。
なんだ蓋をあけてみれば最高に純粋なラブストーリージじゃん。
最後に一言言わせてもらうと、近くらい楽しめる映画こそが名作だと思いました。4時間がこんなにも短く感じるなんて。
名作なので見ている方も多いとは思いますが、まだの人はぜひみて一緒に語りたいです。
みなさんが衝撃を受けた映画はどの作品ですか?
今回はこの辺で。また次の映画でお会いしましょう!!